2023年(令和5年) 4月21日(金)付紙面より
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遊佐高校(佐藤りか校長)の2年生が遊佐町内の事業所で行う長期就業体験プログラム「デュアル実践」の開講式が19日、同校で行われた。今年8月末まで週1回、フルタイムでインターンを体験する生徒は「コミュニケーション力の向上を図りたい」「物おじせずにできることを積極的にやりたい」とそれぞれ決意を述べた。
同プログラムは地元定着促進、地域の将来を担う人材育成などを狙いに同校が2016年度、県教育委員会、町、町商工会などの協力で県内他校に先駆け導入。通常の就業体験は2―5日間程度だが、同プログラムは夏季休業中を除く4月下旬から8月下旬まで、毎週水曜に午前9時から午後5時までフルタイムで体験する。本年度は2年生のうち地域共生系列を選択する15人が8月30日まで計12回にわたって町内15事業所で実施する。
開講式には生徒と教職員、受け入れ事業所の代表ら約40人が出席。プログラム運営委員長を務める高橋冠治同窓会長が「まずはあいさつを大切にし、頑張ってほしい。9月の発表会を楽しみにしている」、佐藤校長が「この体験は何物にも代えられない自らの財産。さまざまなことに挑戦し自分の可能性を見つけてほしい」とあいさつした。生徒たちは「将来は農業系の職業に就きたいと考えており、作物の育て方を学びたい」「明るい接客を心掛けたい」「体験を通して成長したい」などと決意を述べた。引き続き「ワクワクトークタイム」と称し、受け入れ事業所の代表と生徒たちが7班に分かれ、車座になって「体験で楽しみにしていること」「大切にしていること」をテーマに意見を交わした。
生徒たちは今月26日からそれぞれの職場に“出勤”。9月29日(金)に発表会を開催し、学びの成果を披露する。