2023年(令和5年) 5月9日(火)付紙面より
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新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが8日、季節性インフルエンザと同等の「5類」に引き下げられた。移行後は外出自粛の要請や濃厚接触者の特定など廃止となる。また、医療体制は入院患者受け入れなどについてこれまでの「限られた医療機関による対応」から、幅広い医療機関による対応を目指す。
5類移行に伴い、外出自粛は個人の判断に委ねられるほか、療養期間は従来の発症後7日間から5日間(かつ症状軽快後24時間)に変更される。濃厚接触者には外出自粛は求めない。外出制限がなくなるため宿泊療養や食料支援も終了する。
県内における医療提供体制について、新型コロナの確保病床数は重症者や酸素投与が必要な中等症2患者のため、従来の重点医療機関を中心に11病院で104床を確保する。入院調整は原則、医療機関が入院の要否を判断する。外来診療はコロナ患者の診療に対応している「診療・検査医療機関」457カ所で引き続き対応し、インフルエンザで受診可能な730カ所まで段階的に拡大する。
また、入院費や外来受診は自己負担となり、薬局で実施していた無料検査や鶴岡市立荘内病院などに設置していたPCR自主検査センターは終了する。
ワクチン接種は本年度も無料接種を継続する。今春開始の5回目接種は▽65歳以上の高齢者▽基礎疾患のある人▽医療従事者・介護従事者等―を対象にオミクロン株対応2価ワクチンの接種を行う。今秋に開始するワクチン接種は全年齢が対象となる。
県が実施してきた感染者数の公表方法は、毎日から毎週1回(水曜日)に変更する。相談窓口はこれまでの各種相談窓口を一元化した総合コールセンターの運用を開始した。