2023年(令和5年) 5月13日(土)付紙面より
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竜巻の卵といわれる「ろうと雲」が11日、庄内浜上空に現れたのを植物調査団体「フロラ山形」の会員(鶴岡市在住)が見つけ写真撮影した。
竜巻は発達した積乱雲で上昇気流を伴う高速の渦巻きができ、それが地上まで伸びたものをいう。「ろうと雲」は竜巻になる前の状態のことを指す。液体を移し替えるときに使う道具「漏斗(ろうと)」の形に似ていることから名付けられた。
フロラ山形の会員が「ろうと雲」を見つけたのは午前8時55分ごろ。鶴岡市湯野浜方面に出ているのを望遠レンズでカメラに収めた。10分ほど見ることができたという。
会員は「大気の状態が不安定になって出現する。庄内では例年10月から11月の秋に見られるが、個人的にこの時期に見たのは初めて」と話していた。