2023年(令和5年) 5月17日(水)付紙面より
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鶴岡市田川地区の地名の由来になった平安時代の武将・田川太郎ゆかりの山里歩きを楽しむ「田川太郎の里歴史ウオーク」が14日、同地区で繰り広げられた。参加者は田川太郎に縁のある遺跡や史跡を巡り、歴史探索を楽しんだ。
田川地区の魅力を地区外に発信しようと、田川太郎にスポットを当てた地域づくりに取り組む鶴岡市の田川地区自治振興会が昨年から行っている。今回は庄内一円から32人が参加し、地元の“ぶら田川隊”メンバーがガイドを務めた。
この日は田川コミュニティセンター内の歴史資料展示室を見学後、田川一族の墓とされる七日台積石塚墳墓群、平安末期の戦で見張りなどに使われていた山城跡を巡った。その後、大日堂跡と長福寺を目指し、平安から鎌倉時代にかけて整備された湯田川へ通じる旧街道を進んだ。昼食後は湯田川から少連寺への古道・砂谷新道を探索。参加者は散策を楽しむとともに田川地区の歴史について知識を深めていた。
友人と訪れた白幡貞子さん(69)=鶴岡市東新斎町=は「鶴岡にはまだまだ知らない魅力ある場所があると実感した。参加して良かった」と話した。