2023年(令和5年) 5月17日(水)付紙面より
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酒田市の鳥海やわたインタープリター協会(信夫効次会長)が主催したツアー「新緑の青沢峡探訪」が13日、同市青沢地区で開かれた。陽光に照らされ新緑がまぶしく輝く中、参加者が雄大な滝の流れに見入ったほか、山菜採りなどを楽しんだ。
同協会は2000年、旧八幡町が主体となり設立したボランティアガイド組織。行楽客に鳳来山、玉簾(たますだれ)の滝など八幡地域の自然環境を紹介している。今回のツアーは北青沢トンネル開通前に使われていた旧国道344号などを歩くコースで、例年春のイベントとして5月上旬に開催している。
この日は広く庄内地域から協会員を含め30―80代の計19人が参加。午前8時半に市八幡総合支所に集合した後、バスで川上神社へ移動し道中の安全を祈願。その後、バスや徒歩で日向川の支流・大俣川沿いの和滝(わだき)や慈光滝(じこうだき)を含む5つの滝を巡った。
道中にはアイコ、ルリソウ、ヤマウド、キジムシロ、シドケなど多くの植物が自生。参加者は信夫会長はじめ会員から植物や地層の解説を聞きながら、希少なシラネアオイを撮影したり、イタドリやミズなどの山菜を採ったり、思い思いに新緑を堪能した。滝が好きで参加したという酒田市上安町二丁目の遠田純子さん(72)は「たくさん山菜が採れたので楽しかった。花の名前を教えてもらったり、知らない滝を見ることができてとても良い体験になった」と感想を話した。