2023年(令和5年) 6月11日(日)付紙面より
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絵本作家で、こども環境デザイン研究所(埼玉県越谷市)の矢生秀仁(やおいひでひと)所長(39)を講師に招いた「庄内地区放課後子ども総合プラン指導者研修会」が9日、三川町の子育て交流施設テオトルで開かれた。
放課後に子どもたちを受け入れて活動を進めている関係者を対象に、育成支援に必要な専門知識と技術について研修してもらおうと県教育委員会が企画した。
この日は庄内各市町の放課後児童クラブのスタッフや保育園の保育士ら合わせて約150人が参加。「子どもの遊びと環境づくり?わたしたちにできること」をテーマに、身近なものを使って簡単にできる造形遊びについて学んだ。
矢生所長は新聞紙を丸めて「恐竜」や「かご」「帽子」などの造形物を作る楽しさを伝えたほか、参加者からの「子どもたちが楽しく活動できているか気にしている」「保護者が求める放課後活動とは、と日頃考えている」といった質問にも丁寧に答えた。
矢生所長は「教えない教育も大事なこと。『ここが違うんだ』『ここをこうすればいいのか』と子どもたちに考えさせて気付かせることが大切」とアドバイスを送った。
午後からは矢生所長が「子どもの育ちと学びの環境を考える」と題して講演した。