2023年(令和5年) 6月13日(火)付紙面より
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バレーボールVリーグ女子1部への昇格が決まった酒田市のプレステージ・インターナショナルアランマーレの選手・スタッフによるスポーツクリニックが10日、遊佐町の旧藤崎小体育館で開かれ、同町の児童と保護者が選手らと体を動かし心地良い汗をかいた。
多くの子どもたちから体を動かす楽しさを味わってもらおうと、アランマーレは2020年から、ユニホームパートナーで電気・ガス事業、エネルギーインフラ・資源開発など手掛ける「JERA」(東京)の協賛でスポーツクリニックを開催。遊佐町では初めてとなった今回は、町教育委員会の後援で実施。選手17人とスタッフ6人が訪問し、遊佐小1―6年と保護者計約30人が参加した。
開会行事、ウオーミングアップに続き、司会が「うま」と言ったら子どもたち、「うし」と言ったら保護者たちが館内の壁に向かって走り、それを追い掛けて腰に付けたひもを取る「動物のしっぽ取り」、2班に分かれてトレーニング用ラダーを「ケンケンパ」でそれぞれ進み、ぶつかったところでじゃんけんをする「どんじゃんけんぽん」など選手たちが考えたプログラムに沿って、親子で楽しいひとときを過ごした。
競技の合間、参加親子は選手たちと会話を楽しむなど交流。途中、近くの藤崎保育園に通う園児たちも見学に訪れた。小学3年からスポ少でバレーをやっているという6年の佐藤花音さん(11)は母親と参加、「選手の皆さんはかっこいい。いろいろなことを教えてもらい、楽しかった」と話し、「V1リーグでもたくさん勝ち、もっとかっこよくなって」と続けた。
V1でも旋風起こして 酒田で祝賀会活躍期す
アランマーレのV2優勝とV1昇格を祝う、酒田地区バレーボール協会(鈴木剛一会長)主催の祝賀会が9日夜、酒田市のホテルリッチ&ガーデン酒田で開かれた。
同協会役員が実行委員会(委員長・鈴木会長)を組織し企画、関係者約100人が出席した。館内が拍手で包まれる中、選手・スタッフが入場し壇上で、全員に花束贈呈。鈴木会長が「創部8年での1部昇格は、パイオニアレッドウイングス(廃部)よりも早く、その快挙さが分かる。広く市民に勇気と感動、自信を与えてくれたチームをこれからも応援していく。V1でも旋風を起こして」とあいさつ。安川智之副市長が「市民に愛されるチームで、街に溶け込んでいるという印象。酒田をバレーの街にしたく、共に頑張っていきたい」と述べた。
これを受けてアランマーレの西尾博樹GMが「優勝・昇格は皆さんが支えてくれたおかげ。今まで以上によろしくお願いしたい」、北原勉監督が「皆さんによるホームゲームの完璧な運営のおかげと思う。酒田、山形から日本、世界へ皆さんと共に羽ばたきたい」と謝辞を述べた。
森田廣県議会議長の音頭で乾杯。祝宴ではバレー談義に花を咲かせ、さらなる飛躍を期した。