2023年(令和5年) 6月15日(木)付紙面より
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羽黒高校(鶴岡市、加藤和司校長)の合唱部による定期演奏会が10日、庄内町の響ホールで開かれた。20回の節目を記念して今回、「山形」を題材に作曲家・丸尾喜久子さん(大阪府在住)に委嘱した合唱曲「最上川」を初演。会場を埋めた合唱ファンから大きな拍手が送られた。
この日は、保護者らを中心に多くの聴衆が訪れ、2部編成で行われた。校歌で幕開け、第1部は本年NHK全国学校音楽コンクール課題曲「鳥よ空へ」や全日本合唱コンクール課題曲「ねんね根来の」などを披露。丸尾さんによる「立石寺にて」と「最上川」では、音によって自然の情景を表現したサウンドスケープで神秘的な世界を演出し、聴衆を魅了した。
部員から花束が贈られ、登壇した丸尾さんは「『最上川』は松尾芭蕉の俳句『五月雨をあつめて早し最上川』からインスピレーションを受けて、顧問の春山連先生と相談しながら作曲した。皆さんのイメージに合う曲となって良かった」と感想を述べた。
第2部は21人の部員が自ら企画したステージ。演劇形式で手話を交えながら「365日の紙飛行機」、手拍子を誘った「にじいろ」などを楽しく歌い上げた。合唱部のOB・OGら14人も参加。最後に「ほらね、」で声を合わせ、感動的なフィナーレを迎えた。