2024年12月3日 火曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2023年(令和5年) 6月17日(土)付紙面より

ツイート

震災の教訓受け継ぎ訓練 京田小など 6月16日 新潟地震犠牲者の冥福祈る

 1964(昭和39)年6月16日の新潟地震で幼児3人が犠牲になった鶴岡市京田地区で16日、地元の京田小学校(阿部敬子校長、児童127人)とほなみ保育園(遠藤由貴園長、園児94人)で避難訓練と追悼式が行われた。「自分の命は自分で守る」という防災意識を再確認するとともに、犠牲者の冥福を祈った。

 新潟地震は新潟県粟島付近を震源とし、マグニチュード7・5を記録。庄内地方では鶴岡市で当時、京田小旧校舎に併設されていた京田幼児園の園児3人が倒壊した園舎の下敷きに、酒田市では酒田三中の生徒1人が地割れに落ちるなど、計9人が犠牲になった。

 これを教訓に、京田地区では地震が発生した6月16日に合わせて毎年、京田小やほなみ保育園が避難訓練と追悼式を実施している。

 このうち京田小で行われた避難訓練では、サイレンが鳴った後、「地震が起きました。机の下に身を隠し身を守りなさい」とアナウンスが入った。揺れが収まったとし、児童は学年ごとで色違いのヘルメットを着けて教室から体育館へ移動。階段は上学年が右側、下学年は左側を進み、互いが交錯しないよう工夫し素早く避難した。

 引き続き体育館で行われた追悼式では、児童を代表して佐藤百華さん(6年)が「祖父と祖母に当時の話を聞き、地震はとても怖いものだと改めて感じた。犠牲になった人の分まで生き、悲しい天災があったことを忘れずに語り継いでいきたい」と話した。その後、各学年の代表児童が順番で祭壇に花束をささげ、犠牲者の冥福を祈り黙とうした。最後に阿部校長が当時の被害状況を説明し「悲惨な地震はいつ起こるか分からない。自分の身は自分で守ることをしっかり頭に入れて」と呼び掛けた。

学年で色別のヘルメットを着け素早く避難=京田小
学年で色別のヘルメットを着け素早く避難=京田小

犠牲者の冥福を祈り、祭壇に花束をささげる児童=京田小
犠牲者の冥福を祈り、祭壇に花束をささげる児童=京田小



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field