2023年(令和5年) 6月17日(土)付紙面より
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「真のラーメン日本一を決める」をコンセプトに掲げ、日本ラーメン協会(東京、玉川正視理事長)などが実行委員会を組織し主催する「日本ご当地ラーメン総選挙」に、文化庁「100年フード」の認定を受けた、酒田市の「酒田のラーメン」が本県から唯一エントリーした。今年10月の本選出場に向けたウェブ予選が現在展開中で、市は広く支援を呼び掛けている。
ご当地ラーメンは、その土地独自の文化や歴史、社会的背景など複合的な事象で誕生した、特色あるラーメンのこと。同協会は▽その土地で広まった実績がある▽特長、特色、定義がある▽発祥から20年以上の歴史を持つ▽知名度がある▽その土地の食文化・社会背景がある▽応援団体が存在する▽行政など公的機関が主体となり、そのメニュー名が認定されている―の7項目を「定義」とし、独自調査で「ご当地ラーメン一覧」を作成した。
同協会などは今回、地域活性化の起爆剤にもなり、素晴らしい観光資源でもある「ご当地ラーメン」に光を当てて全世界にアピールしようと、実行委を組織し初めて「総選挙」を企画した。
一覧にも名を連ね、今年3月には未来部門で100年フード認定を受けた「酒田のラーメン」は、1926(大正15)年に中国人が伝えた「支那そば」が起こりとされ、煮干しやコンブ、トビウオの焼き干しなどでだしを取った、あっさりとしながらもこくのあるしょうゆ味が特長。スープとよくなじみ、伸びにくい自家製麺も要素の一つとなっている。
ウェブ予選は全国を7つのブロックに分けて計44点がエントリーしており、このうち東北ブロックは「酒田のラーメン」など7点。7月11日(火)までの期間中、ツイッター、フェイスブック、LINEのアカウントを持っている人を対象に総選挙ホームページ(HP)=https://www.ramenshow.jp/gr/=で1人1日1回投票できる。同ブロックからは上位2点が10月5(木)―9日(月)に都内で行われる本選に進出する。
「酒田のラーメン」の本選出場に向けて市は、酒田のラーメンを考える会(齋藤直代表)と連携し今後、積極的な情報発信で広く投票を呼び掛けるとともに、市内企業・店舗へのポスター掲示、チラシ配布など行うことにしている。問い合わせなどは市交流観光課=電0234(26)5759=へ。