2023年(令和5年) 6月29日(木)付紙面より
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鶴岡市立加茂水族館(奥泉和也館長)で飼育されているカリフォルニアアシカの「美海(ミミ)」が、静岡の伊豆・三津シーパラダイスに移ることになった。引っ越し準備に入るため加茂水族館の1階ひれあしプールで見られるのは7月8日(土)まで。飼育員は「少し寂しくはなるが、温かな気持ちで見送ってもらえれば」と話している。
メスの「美海」は2014年生まれ。今月17日に満9歳の誕生日を迎えた。繁殖のためシーパラダイスに移籍する。移動日は7月12日。当日はシーパラダイスのスタッフがケージに入れて運ぶ。
生まれてから9年間、世話をしてきた飼育課の伊藤愛さん(31)は「美海はとても活発なおてんば娘。愛らしさがあり、シーパラダイスに行っても人気者になると思う。元気な子どもを産んで母親として幸せに過ごしてほしい」と話していた。
カリフォルニアアシカの生息地は北アメリカ西海岸。オスで体長約2メートル(体重約300キロ)、メスは約1・5メートル(同80キロ)になる。5月から7月が繁殖期。国内の水族館では近親交配を避けて元気な種を残すためアザラシやオットセイなどの受け渡しを行っている。「美海」がシーパラダイスに移籍すると加茂水族館で飼育しているアシカは計7頭となる。