2023年(令和5年) 7月2日(日)付紙面より
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今年は店舗を増やして提供します―。県庄内総合支庁地域保健福祉課は、障害者の取り組みを支援する農業と福祉の連携日替わりランチ「ノウフクランチ」を7月25日から始める。本年度は庄内総合支庁1階食堂のほかにエスモール(鶴岡市錦町)などの協力を得て提供店舗を増やす。福祉課の担当者は「昨年、多くの方から好評をいただいた『ノウフクランチ』を継続拡大していきたい。知り合いを誘って食べてもらえれば障害者の方も喜んでくれると思う」と話している。
「ノウフクランチ」は障害者が育てた野菜を食材に「日替わりランチ」に仕上げて「農福連携」を進めていこうと地域保健福祉課が昨年初めて企画した。庄内にある就労継続支援事業所に呼び掛けて施設に通う障害者が作った作物を庁舎1階の食堂(運営・酒田給食センター、酒田市大宮町一丁目)が購入。夏野菜をふんだんに使ったカレーや冷やしうどんにして人気を集めた。
2年目の今年は庁舎の食堂のほかに、民間施設の店舗でランチを提供し「農福連携」の取り組みを広くアピールする。今のところ決まっている日程は7月25日から27日までの3日間、庁舎の食堂で麻婆丼、夏野菜と鶏肉のスタミナ丼、キーマカレー(各日80食、いずれも税込み600円)を日替わりで出す。その後、エスモールとほかの店舗でも行う。現在、担当者間で日程や内容を調整している。
昨年、庁舎の食堂で「ノウフクランチ」を食べた人たちからは「安くておいしい」「使っている野菜がとても新鮮」「また機会があれば食べに来て障害者を応援していきたい」といった声が聞かれた。
福祉課の担当者は「参加した施設からは収益になるし障害者の就労意欲にもつながると評価してくれた。地域全体で障害者の取り組みをバックアップしていくため多くの人に(ノウフクランチを)食べてほしい」と呼び掛けている。参加7施設と農産物は次の通り。
▽さくらが丘(鶴岡市羽黒町川代・キクラゲ)▽障害者支援オフィス「ひので」(同市日出一丁目・ナス)▽すこやかワクワーク(酒田市富士見町一丁目・無農薬の葉野菜スイスチャード)▽障害福祉サービス事業「作業所月山」(鶴岡市中野京田・ニラとタマネギ)▽就労継続支援施設もみの木(同市青龍寺・インゲン、ミニトマト、オクラ)▽障がい福祉サービス事業所たぶの木(酒田市宮野浦三丁目・ジャガイモ)▽feふぁーむ(鶴岡市末広町・雪若丸)