2023年(令和5年) 7月5日(水)付紙面より
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鶴岡市立加茂水族館の魚匠ダイニング沖海月(須田剛史料理長)は鼠ケ関などで取れた夏ハモや鶴岡市の在来野菜の外内島胡瓜(きゅうり)を堪能できる「鶴岡天神鱧(はも)御膳」の提供を始めた。
夏ハモの定食を夏の風物詩として定着させ、新たな伝統にしようと、3年前から毎年この時期に須田料理長がメニューを考案し、期間限定で提供している。
御膳には梅、竹、松、楓の4つがあり、基本の梅の内容は▽湯通ししたハモに梅肉を添えたハモの落としとマダイ、マスの刺し身▽ハモの魚卵が入った茶わん蒸し▽だだちゃ豆豆腐とミニトマトのシロップ漬け―の3品にご飯とみそ汁、漬物が付く。竹はそれに加えてハモと外内島胡瓜の天ぷらとハモのお造り、ご飯ではなくそばとむきそばが提供される。松と楓には▽外内島胡瓜とマダイの和え物▽ヒラメとカラスミと木の芽のちまき▽鶴岡天満宮の境内で採れた青梅の甘露煮▽もずく酢―の前菜4種とハモと外内島胡瓜のお吸い物が楽しめる。さらに楓はハモのしゃぶしゃぶなどが付くといったハモ尽くしのコースとなっている。
須田料理長は「コロナが落ち着いてきたこともあり、より多くの観光客が見られるようになった。これからも鶴岡の食文化を知ってもらえるようなメニュー開発に取り組んでいきたい」と話した。
値段は梅、竹、松、楓それぞれ1600円、2600円、3500円、6000―8000円(すべて税込み)。松と楓は前日までの予約が必要。夏ハモ御膳は9月末まで提供される予定。