2023年(令和5年) 7月15日(土)付紙面より
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日本の文化に触れようと鶴岡市の鶴岡第二中学校(和田恭司校長、生徒416人)で13日、着付け教室が開かれた。呉服の老舗「着物の小いけ」会長で、和装教育国民推進会議庄内支部長を務める小池泰弘さん(77)=鶴岡市本町一丁目=と女性支部員を講師に生徒が浴衣の着方を学んだ。
教室には小池さんとベテランの女性支部員15人を講師に迎えた。3年2組と3組の男女生徒合わせて63人が参加し「文庫結び」と呼ばれる帯の結び方や着た後の畳み方を教わった。
生徒たちは初めて挑戦する帯の結び方に四苦八苦。支部員の手ほどきを受けながら無事に着付けした女子生徒は「夏祭りや花火大会の日にまた着てみたい」と笑顔を見せた。
小池さんは「昔の人は古くなった着物をのれんや鏡台掛けに再利用したり、色あせたりすると雑巾にして最後まで大切に使った。その心は今でも同じ。着物に限らずモノは大事にしましょう」と生徒に呼び掛けた。