2023年(令和5年) 7月25日(火)付紙面より
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鶴岡市の中心市街地の山王・鶴岡銀座・みゆき通り・昭和通り・南銀座の各商店街による「5商店街連携夏まつり」が22日、山王通り―銀座通り―南銀座通りの約1・2キロ区間を歩行者天国にして開かれた。約100店の屋台が軒を並べたほか、地元アマチュアバンドのコンサートなど多彩なイベントが繰り広げられ、家族連れや若者のグループなど大勢の人出でにぎわった。
多くの市民から商店街に足を運んでもらおうと5商店街の関係者で実行委員会(鈴木裕士委員長)が企画した。今回で3回目の実施。
山王商店街では約20店が出店し、午後4時から恒例のナイトバザールが開かれたほか、山王日枝神社で初茄子祭りが行われた。銀座通りでは屋台やキッチンカーなど約60店が並び、昭和通りとみゆき通り両商店街のブースも設置。この日は夕方になっても30度近い気温とあり、かき氷やよく冷えたビールを買い求める姿が目立った。南銀座通りではよさこい踊りやジャズコンサートが開かれた。
このうち銀座通りでは庄内コミュニティプラザとなりの広場でステージパフォーマンスが行われ、山形大農学部吹奏楽団の演奏やフラダンスサークルの踊りが繰り広げられた。また、ふじしま太鼓「鼓粋」の演奏では、鶴岡市出身の歌舞伎役者・中村橋吾さんが飛び入り参加。勇壮な太鼓の音色とともに派手なパフォーマンスを披露した。夜には鶴岡中央高校シルクガールズによる手作り浴衣の発表会も行われた。
浴衣姿で夏祭りを訪れた山形大農学部の留学生ピナシンディ・ウィカンダリさん(21)=インドネシア出身=は「友人の勧めで初めて浴衣を着た。新鮮な体験でとても楽しい」と笑顔。いとこたちとかき氷を食べていた齋藤糸那君(6)=朝五小1年=は「暑いから氷がおいしい。こんな日にぴったりの食べ物があって良かった」と話していた。
夏まつり実行委の鈴木委員長は「在来野菜を使った一本漬けの販売やさまざまなステージパフォーマンスなど多くの企画を用意した。お客さんから喜んでもらうことが一番大切。日が沈むにつれ、さらに多くの人出がありそうだ」と話した。