2025年4月6日 日曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2023年(令和5年) 7月30日(日)付紙面より

ツイート

数学「自由進度学習」高校の学び先取り 小6と保護者 200組超参加 「致道館中学校」初の説明会

 鶴岡市に2024年4月に開校する県立致道館中学校の学校説明会が29日午前、同校の校舎となる県立鶴岡北高校で始まった。致道館中学の第1期生となる小学6年生と保護者を対象にした説明会で30日にかけて開かれる。実際に中学受験する児童を対象とした説明は初めて。来春開校の同中学での教育の特色などについて致道館中学・高校開校準備室の担当者が説明した。99人を定員とする初の致道館中学の入試は約5カ月後の来年1月6日(土)に行われる。

 同市の鶴岡南と鶴岡北の両県立高校を統合し、新設の県立中学校を併設して来春、中高一貫の致道館中学・高校が開校する。鶴岡南が致道館高校の校舎となる。県立の中高一貫校は東根市に16年4月に開校した東桜学館中学・高校以来、県内2校目となる。

 致道館中学の説明会は29日の午前と午後、30日午前の3回に分けて実施。庄内地域をはじめ内陸地方や県外の児童と保護者合わせて200組超、400人程度の参加申し込みがあった。このうち29日午前の1回目には約130人の児童・保護者が参加した。

 開校準備室からは授業時間は高校と同じ55分で毎日6校時あることや、教科ごとに専用の教室で授業を受けること、数学と英語の時間数が標準より多く、特に数学はそれぞれの学習速度で学びを深める「自由進度学習」を取り入れたり、高校の学習内容を先取りした教育課程となることなどが説明された。部活動は週3日程度とし、土日曜は行わない。平日の残り2日は、教員による学習カウンセリングなどを予定している。

 中学の授業料は無料となるが、給食費やテキスト代、研修旅行の積み立てなど諸経費は東桜学館中学と同程度の年間24万円ほどを見込み、「市町村立中学より少し高め」と説明した。質疑応答で保護者からは、特色としている探究学習やグローバル教育の具体的な内容、他の中学との部活動の連携、配置される教員数などについて質問があった。後半の保護者のみ対象の説明の間、児童たちは校舎見学をした。

 参加した鶴岡市の女子児童は「みんなと同じ中学校に行きたい気持ちもあるし、受験して新しい中学校に入学したい気持ちもある」、母親は「“だめもと”で受験させてみます」と話した。姉が鶴岡南高1年という同市の男子児童は「5年生のときから塾に通っている。合格してお姉ちゃんと同じ中学・高校の生徒になりたい。自分の小学校は受験する友達が多くいる」と話した。致道館中学の入学者選抜説明会は9月16、17日、願書受け付けは11月27日―12月1日に、いずれも鶴岡北高で行われる。

受験生となる児童も対象に初めて開かれた致道館中学の学校説明会=29日午前、鶴岡北高
受験生となる児童も対象に初めて開かれた致道館中学の学校説明会=29日午前、鶴岡北高



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field