2023年(令和5年) 8月2日(水)付紙面より
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鶴岡市山王町の荘空館空手道場(中村秀男館長)の暑中稽古が30日、同市の羽黒山頂で行われた。道場の伝統の行事に指導者と小中学生の門下生が参加し、子どもたちが杉木立の中で元気いっぱいの大きな気合の声を響かせた。
自然の中で心身を鍛えようと、1月に同市の湯野浜海岸で行う寒中稽古とともに行っており、暑中稽古は40年ほど前から続いている。コロナ禍もあって、気合を発する暑中稽古は4年ぶり。今回は10人が参加した。
この日は、午前6時半に羽黒山随神門を出発し2446段の石段を登って足腰を鍛えた後、山頂の広場で突きや蹴りなど休憩と水分補給を挟みながら約1時間、形の基本と組手を稽古。保護者が見守る中、門下生たちは「セイッ、セイッ」と気合の声を響かせ暑さを吹き飛ばし稽古に励んでいた。
父親の空手の姿にあこがれて小学1年から道場に通う鶴岡一中1年の本間伶さん(13)は「石段登りの後で大変だったけど、みんなで久しぶりに気合の声を出して稽古ができて良かった。今年は県大会でライバルに勝ちたい」と汗を光らせながら話した。