2023年(令和5年) 8月3日(木)付紙面より
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鹿児島市立武中学校(前田浩二校長、生徒490人)の生徒が2日、兄弟校の盟約を結ぶ鶴岡第二中学校(和田恭司校長、生徒416人)を4年ぶりに訪問した。歓迎セレモニーを通して「今後も交流の輪を広げていきたい」と友情の絆を深めた。
1日に来鶴した一行は生徒会の生徒6人とPTA関係者ら合わせて15人。この日、鶴二中体育館で行われたセレモニーでは同校生徒会長の齋藤諒さん(3年)が「ようこそ鶴岡二中へ。コロナ禍はオンライン交流だっただけに訪問が実現できて良かった。友情を深めましょう」と歓迎した。両校の校歌を合唱、方言の意味を当てる「〇×クイズ」を楽しんだ。
武中の吉田杏さん(3年)は「鶴岡二中の皆さんが私たちの校歌を覚えて歌ってくれたときはうれしかった。胸にぐっときた」、沖山清剛さん(1年)は「2年後は私たちが鶴岡二中を迎える番。兄弟校50年の記念すべき年に当たるので盛大に歓迎したい」と話した。
一行は南洲神社(酒田市)と菅邸(鶴岡市)を訪ね、西郷隆盛のゆかりの地に思いをはせた。最終日の3日は致道博物館を見学。庄内観光物産館で買い物を楽しみ鹿児島へ戻る。
【武中と鶴岡二中】戊辰戦争をきっかけに薩摩藩・西郷南洲翁と庄内藩・菅臥牛翁の「徳の交わり」で1969年に鹿児島、鶴岡の両市が兄弟都市の盟約を結んだ。その後、中学生同士の交流も進めようと75年に兄弟校となり、相互訪問している。