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2023年(令和5年) 8月6日(日)付紙面より

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やまがた海洋塾 2023 ~アイデアでつなぐ私たちの庄内浜~ 中 湧水と海・川・山のつながり 遊佐の豊かな自然と食体験

 県内の小学5、6年生を対象に庄内浜で繰り広げられている「やまがた海洋塾」。2日目の7月30日は内陸を中心に地元の鶴岡市や酒田市を含む塾生14人と小学校の教員4人が参加し、鳥海山と日本海に囲まれた遊佐町の多様な自然に触れた。

 午前は同町にある県海浜自然の家で、海と山のガイドを務める畠中裕之さん(同町)を講師に、遊佐の湧水、山と川、海のつながりについて学んだほか、木川屋本店(遊佐町比子、中鉢宏社長)の五十嵐裕紀さんが自社でも生育を手掛けている、ニジマスと「県の魚」サクラマスを掛け合わせた県産サーモン「ニジサクラ」を紹介。1・7キロの大物を間近で見た塾生たちは「大きい」「初めて見た」と興奮気味に見学していた。

 昼食は、鳥海山の伏流水で炊いた米や庄内浜で取れた紅エビ、遊佐特産のパプリカなどがトッピングされた名物「遊佐カレー」を堪能し、見学したばかりのニジサクラの刺し身、生ハム、塩焼きをぜいたくに食べ比べ。酒田市の泉小5年の宮本賢佑君(10)は「柔らかくて、少し甘く感じた」とおいしそうに話した。

 午後は2人一組でカヌー体験。海浜自然の家の池田博之分館長はじめスタッフから乗り方を教わり、西浜キャンプ場付近をスタートに月光川、洗沢川、滝渕川、牛渡川と、サケの遡上(そじょう)ルートをたどった。徐々に透き通っていく川の水に目を奪われながら懸命にパドルをこぎ、鳥海山に端を発す湧水のみを水源としている「丸池様」付近でゴール。天童市の山口小5年の水戸美桜里さん(10)は「カヌーで進むにつれて、水がどんどんきれいになって気持ちよかった」と話した。

 この日最後は、海底から伏流水が湧き出る釜磯海水浴場を見学。噴き出し口に足を沈ませるなど、水温12度前後の湧水の冷たさを実感した後、山形ライフセービングクラブの深瀬靖彦副会長から、海難事故に備えた講習を受けた。山形十小6年の中村心優(みゆ)さん(11)は「湧水に足が飲み込まれそうになった」と感想。教員で参加した天童市・山口小の沼沢美佳さん(43)は「2日間とても良い体験になった。自分の経験を、児童らに伝えるための良い教材にしていきたい。ここで得た子どもたちの学びが、いつか地元を活性化するアイデアにつながれば」と振り返った。

画像(JPEG)

遊佐カレーとニジサクラを堪能=7月30日昼、海浜自然の家(上)カヌーでサケの遡上を体験=7月30日午後、滝渕川
遊佐カレーとニジサクラを堪能=7月30日昼、海浜自然の家(上)カヌーでサケの遡上を体験=7月30日午後、滝渕川



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