荘内日報ニュース

2023年（令和5年） 8月19日（土）付紙面より

19日夜赤川花火大会見物は… 「早めに出発してゆっくり帰ろう」

国道112号月山道路渋滞対策
公式「Ｘ」で交通状況を動画配信
ドライバーの行動変更促す
国交省酒田河川国道

　赤川花火大会見物は「早めに出発して、ゆっくり帰ろう」―。国土交通省酒田河川国道事務所などは、19日夜に鶴岡市で開かれる赤川花火大会に際し国道112号月山道路の渋滞対策を進めている。今年は第30回記念大会ということもあり、内陸地方や県外から訪れる見物客で、月山道路はかなりの渋滞が予想されている。ＳＮＳでは観覧チケットのない人向けに「花火見物穴場スポット」といった投稿も見受けられる。同事務所は大会当日、公式「Ｘ」（エックス、旧ツイッター）で月山道路の交通状況を動画配信する。

　コロナ禍前の赤川花火大会当日は、月山道路が内陸や県外からの車で渋滞が発生。長時間にわたる渋滞により、「打ち上げ開始に間に合わなかった」といった苦情が寄せられた年もあった。

　このため同事務所などは、2018年から渋滞対策に乗り出し、回避のポイントを盛り込んだチラシを東北自動車道のサービスエリアで配布したり、山形自動車道のインターチェンジ周辺に混雑注意を促す道路看板を設置するなど周知に力を入れてきた。同事務所によるとコロナ禍前の19年の大会開催日、山形自動車道・山形ジャンクション（ＪＣＴ）付近を正午に出発し月山道路を経由してＪＲ鶴岡駅付近に到着した車の所要時間は約3時間で通常の2倍以上。帰りの鶴岡駅付近―山形ＪＣＴ付近は午後10時出発だと約3時間半かかり、通常の同時間帯の3倍以上だった。

　月山道路の交通状況動画は、午前9時―午後5時と午後9時―翌日午前0時ごろまでライブ配信する。渋滞回避プロジェクトではこのほか、「月山道路は花火大会当日に混雑が発生！」「早く出発して、ゆっくり帰ろう」などと記し公式「Ｘ」のＱＲコードを載せたチラシを、大会実行委員会が送付した観覧チケットに同封するなど事前周知も図った。こうした取り組みでドライバーの行動変更を促し、渋滞緩和を図る。

会場周辺交通規制 企業協力駐車場有

　花火大会会場周辺は当日、午前中から一部道路で交通規制が始まり、日出二丁目―大宝寺町間の国道112号は午後4時―同10時は通行止めとなる。一方、大会実行委員会はチケット持参者を対象に、櫛引総合運動公園、羽黒体育館、いろり火の里（三川町）の各駐車道と大会会場との間にシャトルバスを運行し、鶴岡中央、鶴岡東の各工業団地の企業の協力で約4000台分の駐車場を設ける。