2023年(令和5年) 8月25日(金)付紙面より
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20日に告示された酒田市議補選(欠員2)は、27日(日)の投開票に向けて元新4人が舌戦を繰り広げている。市長選が無投票となったことに加え、立候補者が地盤とする地域に偏りがあることから投票率の低下が懸念される中、平田牧場(同市みずほ二丁目、新田嘉七社長)は、投票率・社会参加意識向上に向けて市内の直営5店舗で「選挙割り」キャンペーンを展開中。来月3日(日)までの期間中、「投票済証」などを提示することで対象商品を1会計分、3割引で提供する。
2019年の前回酒田市長選と同日程で行われた市議補選は今回同様、欠員2に対して元新4人が立候補。投票率こそ57・59%と、激戦となった市長選とほぼ同数だったものの、無効票が市長選の10倍余の4988票に達した。今回は市長選が無投票となったことから各陣営とも投票率のさらなる低下を危惧している。
「選挙割り」は、特に若者の投票率・社会参加意識向上に向け、投票済証を飲食店などに提示すると各種サービスが受けられるもの。社会的にも注目され、全国各地で行われている。平田牧場による取り組みは2019年8月の酒田市長選を皮切りに、21年1月の県知事選、同10月の衆院選・酒田市議選、昨年7月の参院選、今春の県議選に続き6回目。
市議補選のため対象は市内にある店舗。投票済証の提示で、とんや酒田店・庄内空港店は「三元豚厚切りロースかつ膳」、焼肉しゃぶしゃぶ平田牧場は「厳選焼肉コース」、平田牧場本店は「三元豚ロースかつ」「金華豚切り落とし」、日和山小幡楼は「KINKAバーガー」を1会計分、3割引で提供する。
投票済証が受け取れない場合、投票参加が確認できる写真画像などを提示することでサービスが受けられる。同社では「未来を生きる若者が自らの将来を考え、投票するきっかけになってほしい」と話している。他のサービスとの併用は不可で、一人1回のみ。問い合わせなどは同社管理本部=電0234(43)0298=へ。
一方、市内のラーメン店8店は、選挙を盛り上げようと「みんなで選挙に行こうキャンペーン」を展開している。
「真のラーメン日本一を決める」をコンセプトに掲げ、日本ラーメン協会(東京)などが実行委員会を組織し主催した「日本ご当地ラーメン総選挙」にエントリーした、市と「酒田のラーメンを考える会」(齋藤直会長)による「酒田のラーメン」がウェブ予選を突破して今年10月に都内で行われる本選に駒を進めたことを記念し、これまでの支援に感謝するとともに、選挙をより身近なものとして感じてもらおうと初めて企画した。
参加店は▽らーめん・つけ麺新月▽ワンタンメンの満月▽麺工房さらしな▽酒田ラーメン花鳥風月▽酒田ラーメン照月▽三日月軒東中の口店・中町店・緑ケ丘店―の計8店。投票済証を持参した来店者は1店舗につき1回、トッピングや大盛り無料、麺類100円引といったサービスが受けられる。キャンペーンは31日(木)まで。