2023年(令和5年) 9月8日(金)付紙面より
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出羽三山神社(阿部良一宮司)の「神子(みこ)修行」が6日、鶴岡市の羽黒山を拠点に始まった。全国から参加した女性が9日までの4日間、山中を駈け巡る「山駈け」や「禊(みそぎ)」などの行を積む。
女性を対象にした「神子修行」は1993年に始まった。今年は23歳から73歳まで73人が参加。コロナ禍で中止となって以来、4年ぶりとなった。
山伏姿に身を包んだ女性は初日の昼前、神社社務所を出発。随神門から参道を下り、各社(やしろ)を参拝しながら山頂の蜂子社と合祭殿を目指した。
修行期間中、湯殿山で滝に打たれる荒行などに挑み多くの人々を苦しみから救おうとした羽黒山の開祖・蜂子皇子の「心」に触れる。
東京から初めて参加した50代の女性会社員は「参道に入った瞬間、神聖さを感じた。最終日までしっかり修行をして新たな自分と出会いたい」と話していた。