2023年(令和5年) 9月9日(土)付紙面より
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鶴岡田川 考案創作展 10日まで勤労者
第54回鶴岡田川地区小中高校児童生徒考案創作展が8日、鶴岡市勤労者会館で始まった。子どもたちが夏休み期間に取り組んだアイデアと工夫あふれる工作の数々が並び、訪れた保護者の目を楽しませている。
子どもたちの科学教育振興や創造性啓発などを目的に、鶴岡市と鶴岡市教委の主催で毎年開催している。今回は小学校29校と発明クラブ2団体から計187作品が寄せられた。
会場には子どもたちが工夫を凝らした作品が学年ごとに展示された。作品の中には昨今の社会情勢を反映し、リュックサックと頭巾になる防災まくらやペットボトルを利用したエコランタン、空き巣対策となるシュレッダーに見せかけた貯金箱などがあった。
また、空き缶やペットボトルを簡単につぶせる手作りの道具も見られ、子どもたちがSDGs(持続可能な開発目標)やエコを強く意識していることが伝わってきた。会場を訪れた保護者たちは「こっちにあった」「上手に作ったのー」などと話しながら、作品を写真に収めるなどしていた。
科学展・社会科研究物展 10日まで国際村
一方、同市の出羽庄内国際村で第52回鶴岡市小中学校児童生徒社会科研究物展と第59回田川地区小中学校児童生徒科学展が開かれている。今回、社会科展に小学校34校と中学校3校から、科学展に小学校34校と中学校4校から各197点が寄せられた。
メダカなど身近な生き物の生態観察や地震など災害時における対応まとめなどのほか、子どもの方言離れを反映して庄内弁に関する調査まとめなども複数見られた。高学年になると食糧難と昆虫食に関する研究などもあった。
会場を訪れた40代と70代の主婦は「パソコンでまとめた研究が増えた。手書きの方が個性や頑張りが感じられるのでは」と話しながら、わが子や孫の作品に見入っていた。10日には同国際村で鶴岡南高校の生徒による研究ポスター説明会が予定されている。時間は午前10時半と午後1時の2回。考案創作展、科学展、社会科展のいずれも展示は10日まで。
酒田創意くふう展 10日まで勤福セ
酒田、遊佐両市町の児童による発明品を集めた「酒田創意くふう展」が8日、同市の酒田勤労者福祉センターで開幕、子どもたちのアイデアにあふれた作品が並んでいる。
同展は、同市教育委員会と酒田発明協会が実行委員会を組織して毎年開催。59回目の今回は酒田市内の19小学校と遊佐町内の1小学校から計97点が寄せられ、審査委員会(委員長・加藤聡酒田商工会議所会頭、委員9人)での審査を経て特選20点と入選10点を決めた。
会場の同センターには出品全作品を展示。茶殻やコーヒーかすを活用して土や樹木を表現した「丸池様のジオラマ」、凸レンズの仕組みを利用してトレーシングペーパーのスクリーンに景色などを映し出す「虫めがねカメラ」などユニークな作品が並び、訪れた人たちは足を止めて見入っていた。展示は10日(日)午後5時まで。表彰式は来月1日に同センターで行われる。