2023年(令和5年) 9月12日(火)付紙面より
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庄内一円を自転車で巡るサイクリングイベント「第3回じろで庄内2023」が10日、三川町の道の駅庄内みかわ「いろり火の里」スタート・ゴールで行われた。地元庄内をはじめ内陸や東北各県、関東、関西など全国各地から合わせて400人余りがエントリー。残暑の中、210キロ、140キロ、75キロの3コースに分かれ、庄内の自然と食を楽しみながら黄金色の田園地帯や海を望む庄内路を疾走した。
広大な庄内平野、日本海を望む海岸線、出羽三山を眺望できるコースで、ロングライドの210キロに100人、ミドルの140キロに192人、ショートの75キロに124人がエントリー。国内在住の外国人も参加した。午前6時から同9時にかけてコースごとに順次、サポートライダーと共にカラフルなスーツを着込んだライダーたちがいろり火の里をスタートした。
じろで庄内に初参加で210キロにエントリーした秋田市の佐々木和寛さん(41)は出発前、「普段からトライアスロンに挑戦しており体力には自信があるが、スピードを競う大会ではないので景色や庄内の食べ物を楽しみたい」と話していた。
今大会は新潟県で医師として働く傍ら、全日本実業団レースや国体に参戦している本田母映(もえ)さんがゲストライダーとして参加。運営スタッフとして鶴岡東高校のインターアクトクラブ所属の生徒も受付業務を手伝った。
コースには10カ所のエイドステーションが設けられた。このうち鶴岡市湯野浜地区の「窪畑ファーム ファーマーズ・マルシェ」では、到着したライダーたちへだだちゃ豆ジェラートやスポーツドリンクなどを提供した。
息子の禎久さん(19)と親子で75キロに参加した千葉英俊さん(58)=宮城県美里町=は「19年の第1回大会はミドルコースに挑戦したが、暑さに参ったので今回は75キロにした」と笑い、「ジェラートはだだちゃ豆の風味があってとてもおいしい。雲が出ていて鳥海山が見えなかったのが残念」と話していた。