2023年(令和5年) 9月15日(金)付紙面より
ツイート
鶴岡市立湯野浜小学校(八渡宗一郎校長、児童90人)の伝統行事「砂の造形大会」が14日、同校近くの湯野浜海水浴場で行われた。全校児童が学年縦割りの3班に分かれ、湯野浜地区に伝承が残るウミガメや石を抱えたラッコなど大きな砂のアートを作り上げた。
地域の自然に親しみ創造の楽しさを学ぶとともに、縦割り班のグループ内で自らの役目を果たし思いやりの心を育てることを目的に1978年から毎年実施している。
46回目を迎えた今回は、1―6年生が縦割り3班に分かれ、造形のテーマや水かけ、造成など役割分担を決めた。大会前に同市下川の建設会社・山本組の協力で砂浜に盛った砂山を5、6年生でおおまかに削った。
各グループは最大4メートル×5メートルの砂山の周囲にシャベルで溝を掘って造形物を縁取り、海水で砂を固めスコップやこてで形を整えた後、風などで崩れないよう水を混ぜたのりを全体に振り掛けた。
ウミガメを制作したAグループのリーダー・石栗柚希君(11)=6年=は「5人の6年生全員でウミガメのデザインを考えた。王冠を載せたのはレジェンド(伝説)らしくするため。下級生を含めチームで動く楽しさを知ることもでき、100点満点の出来になった」と笑顔で話していた。