2023年(令和5年) 9月19日(火)付紙面より
ツイート
「酒田のラーメンexpo2023」が17、18日の両日、酒田市役所のイベント広場で開かれ、普段は味わうことのできない5種のラーメンを提供、県内外に「酒田のラーメン」を広く発信し、訪れた多くの人でにぎわった。
市民有志らで組織する実行委員会(小田かほる委員長)が、全国的にも評価が高い酒田のラーメンを広く発信することで、地域経済の活性化、にぎわい創出、交流人口拡大につなげようと、酒田商工会議所、東北公益文科大学ラーメン同好会「麺恋(めんごい)の」などの協力で企画した。
5回目となった今年は、店主相互のつながりを生かし、市内ラーメン店と▽麺屋ようすけ(栃木県佐野市)▽吉祥寺武蔵家(東京都武蔵野市)▽札幌みその(札幌市)▽せたが屋(東京都世田谷区)―がコラボレーションするオリジナルラーメンに加え、文化庁「100年フード」に「酒田のラーメン」が認定されたことを記念し酒田フレンチとのコラボラーメンの計5種が提供された。
初日は朝から強い日が差す中、矢口明子酒田市長らのあいさつの後、料理家で郷土タレントの三浦友加さんのカウントダウンコールでスタート。オープン前からテント前で行列を作っていた来場者に対し、次々とラーメンが提供されていた。
昼前には家族連れなど多くの人で会場のテーブルはほぼ満席に。来場者たちは日中の暑さもものともせずに「おいしい」「この味は好み」と口々に熱々のラーメンを頬張っていた。ラーメンが好きで訪れたという同市亀ケ崎四丁目の板垣勇介さん(42)は「酒田フレンチとコラボのビスクラーメンを選んだ。洋風でいつもの酒田のラーメンとは違うが、庄内らしさもあっておいしい。食べた後の満足感が大きい」と笑顔で話した。
小田委員長は「県外のラーメン店とコラボできたことで、広く『酒田のラーメン』を知ってもらう良い機会になったと思う。今回食材に庄内豚や庄内産小麦を使用してもらっているので、幅広い年代に愛されているラーメンを通して、地場産食材などの周知のきっかけになれば」と話した。