2023年(令和5年) 9月22日(金)付紙面より
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庄内の秋の食材を活用し観光振興や伝統的な食文化発信を図るため出羽商工会(上野隆一会長)が取り組んでいる「里山もみじ御膳」が、23日から鶴岡市の朝日、櫛引、羽黒地域の飲食店で提供を開始する。
旧朝日村商工会が2005年に始めた「さと山春・秋の御膳」を合併後の出羽商工会が引き継ぎ、18年以降は「里山もみじ御膳」に名称を改め同商工会の地域振興事業とした。地域の飲食店に呼び掛けて季節の食材で考案した料理を期間限定で提供してもらっている。
本年度の加盟店は櫛引、羽黒、朝日の割烹(かっぽう)、旅館、そば店、仕出し店合わせて5店舗。いずれの店も今月23日(土)から来月22日まで料理を提供する。
提供開始を前に19日、仕出しと割烹の「原田食品」(同市西荒屋)で商工会や報道関係者を招いた発表会が行われた。同店が提供する御膳は、地元櫛引産のアケビの肉みそ仕立てをはじめ、庄内浜で水揚げされたコダイの塩ふり焼き、つや姫の新米を使った舞茸ごはん、みそ味で豚肉を使った庄内風いも煮汁、櫛引地域特産のシャインマスカットなど12品。
試食した参加者は「品数が多くて華やか」と満足そうに話していた。また、出羽商工会の上野会長は「品数が多く、どれも手間が掛けられている。秋の味覚が存分に詰まったメニューでこの値段は他では食べられない。商工会が自信を持ってお勧めする」と太鼓判を押していた。
いずれの店舗でも2日前までの完全予約制で、2人以上から受け付ける。メニューの内容は各店舗が特色を生かして設定する。料金は1人2000円から2750円(税込み)。予約特典として各店で季節のデザートや山ぶどうジュースなどを提供する。
参加店は次の通り。
◇櫛引地域▽原田食品=昼、夜、2750円、電0235(57)2051▽安野旅館=昼、夜、2750円、電同(57)2071▽KAPPO花咲季=夜のみ、2750円、電同(57)5710
◇羽黒地域▽御食事処いしい=昼のみ、2000円、電同(62)2461
◇朝日地域▽そば処大梵字=昼のみ(1日10食限定)、2000円、電同(53)3413