2023年(令和5年) 9月28日(木)付紙面より
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美術団体の白甕社(齋藤拓委員長)は24日、鶴岡市羽黒町仙道の羽黒・芸術の森今井アートギャラリーで、子ども対象の美術ワークショップ「いまいしげさぶろうさんコンニチハ」を開いた。
来年に創立100周年を迎える白甕社が記念事業の一環で企画。3―10歳の子どもと保護者の8組23人が参加した。白甕社会員や保護者のサポートを受け、子どもたちは色画用紙にクレヨンや絵の具で、またスポンジを使ったり、絵の具を解いたスプレーの色水を画面に吹きかけたりして、初めて経験する技法にも積極的に挑戦しながら、さまざまな色と形で自由で伸び伸びとしたそれぞれの思いを表現していた。
絵画制作の後は、スチレンボードや生け花に使うオアシス(スポンジ)を土台に、森で拾い集めた枝や落ち葉、木の実、色とりどりのモールなどを使った立体造形にも挑戦。希望者数人が、今井画伯が遺した手つかずのキャンバスを使って大画面(縦横約120センチ)の共同制作も体験し、芸術の秋を満喫した。
子どもたちが手掛けた作品は、10月20日まで今井アートギャラリーに展示される(入館料500円)。また、来年9月に鶴岡アートフォーラムで開催される創立100周年記念白甕社美術展でも展示され、同展の記念画集にも掲載される。