2023年(令和5年) 9月30日(土)付紙面より
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酒田市は28日、市が制定する本年度の「新田産業奨励賞」を東洋開発(本町一丁目、櫛引柳一代表取締役社長)、原田瓦工業(広栄町一丁目、原田誠代表取締役)、JA庄内みどりケイトウ専門部(佐藤広幸専門部長)の2社1団体に贈呈すると発表した。授賞式は11月6日(月)午前11時から同市のガーデンパレスみずほで行われる。
平田牧場グループ会長の新田嘉一氏(89)=楢橋=による多額の寄付をもとに基金を造成して1990年に創設、先進的な取り組みで地域産業の振興に貢献し、他の模範となる市内の企業・団体・個人を顕彰。新市誕生後の2006年、旧平田町で行われていた同様の制度を合わせ一本化した。
東洋開発は1994年の創業。同市を中心とした不動産業の他、保険のプロフェッショナルとして幅広い角度から顧客のサポートを行っている。女性活躍の環境整備に努め、誰もが働きやすい職場づくりの積極的な推進で、さまざまな制度認定を受けている。
原田瓦工業は1894年に創業し、屋根葺き・修繕工事業を営んでいる。使用済み瓦の多くが埋め立て処分となっている現状を改善し、廃棄物を再び収益を生む素材として再生させる新たな事業に成功。さらに素材の新たな活用方法を模索している。
ケイトウ専門部は2014年の設立。仏花としての用途がメインだったケイトウを、生け花やフラワーアレンジメントなど商材としての需要が得られるようにハウス栽培の特色を生かして色鮮やかで高品質な規格を構築。オリジナル品種の開発にも取り組む。