2023年(令和5年) 10月6日(金)付紙面より
ツイート
認知症の人と家族の会山形県支部世話人の鷲田良平さん(51)が、荘内日報紙上に連載している「わっしーメモ」が100回を迎えたのを記念して『わっしーメモ 母の認知症 介護あれこれ』を、アルツハイマーデーの9月21日に発刊した。
鷲田さんは、荘内日報社総務部販売部長。認知症を発症し、2014年に80歳で亡くなった母親の京子さんを約8年にわたり介護した体験を、自身のブログなどに発表。福祉団体などからの依頼で、講演会なども行ってきた。
「わっしーメモ」が日報紙上に掲載された第1回が18年11月29日付。その後、月2―3回のペースで、認知症が原因で起きた問題点や課題、ほのぼのエピソードなどを分かりやすい語り口で紹介してきた。
同書は300部印刷。新聞掲載順に、新たに解説や写真などを加えて収録。元鶴岡地区医師会会長で三原皮膚科医院の三原一郎院長夫妻による創刊あいさつ、鷲田さんが世話人を務める「認知症の人と家族の会山形県支部」世話人代表の五十嵐元徳さんによる帯解説。カラーページには、新幹線や特急列車などの色と洋服を合わせてコーディネートした“コーデ鉄”を紹介、鉄道好きの鷲田親子の仲の良さが伝わってくる。
認知症が進んだ具体的なエピソードや、鷲田さんが知らないうちに外出した際、警察官が協力してくれたり、母親の下着を買う時に、衣料品店のスタッフが手伝ってくれたことへの感謝、困っている家族へのアドバイスなどもあり、読み物としてだけでなく、これから親の介護を経験する人にとっても参考になる一冊だ。
四六判、160ページ。価格は1000円(税別)で、鶴岡市のぶっくすプロほんの森、阿部久書店、八文字屋鶴岡店、荘内日報社で扱っている。
9日トークライブ
鷲田さんは、9日(月)に鶴岡市藤島の藤島ふれあいセンターで開かれる「出張こんタクふじしま篇」に参加。正午からトークライブとサイン会を行う。