2023年(令和5年) 10月11日(水)付紙面より
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遊佐町少年議会のメンバー4人が7日、鳥海山4合目の大平園地にある鹿公園で、雄鹿3頭の角切りを体験した。
鹿の角切りは、繁殖期を前に気の荒くなった雄鹿が突き合いでけがなどをしないように、あらかじめ角を切り落とすもの。コロナ禍前までは鹿公園そばに舞台を特設。少年議員が雅楽の楽人の衣装をまとって登壇し、「神鹿角切祭」として観光客らに披露し好評を博していた。
今年は「どうしても角切りをしたい」という少年議会の要望を受けて実施。町内の農家らが柵の片隅に追い込んで倒し、脚を縛って動けないようにした鹿の角を、少年町長の佐藤楓さん(15)=酒田南高1年、少年議員の永原たびとさん(15)=遊佐高1年、ともに少年監査の佐藤和香さん(16)=同、小玉ひかるさん(16)=同=が金のこを使い慎重に切り落とした。
40センチほどに伸びた角を手にした4人は「一生に一度の貴重な体験。切るのは大変だったけど楽しかった」と話していた。