2023年(令和5年) 10月11日(水)付紙面より
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鶴岡中央高校総合学科被服系の生徒たちでつくるシルクガールズのファッションショーが8日、鶴岡シルク発祥の地・松ケ岡開墾場(鶴岡市羽黒町)5番蚕室で開かれた。被服系の2、3年生19人が自作した華やかなドレス姿で登場し、来場者を沸かせた。
シルクガールズは鶴岡市の伝統産業・鶴岡シルクを題材に、課題研究に取り組んでいる。ファッションショーはシルクの魅力を多くの人に伝えようと毎年開いている。数年前に松ケ岡本陣でファッションショーを開いているが、蚕室を舞台にするのは今回が初という。
今回は「シルクガールズin松ケ岡~鶴岡シルク発祥の地で魅せる~」と銘打ち、華やかなドレスを花に見立ててそれぞれの個性を表現する意味で「桜梅桃李(おうばいとうり)・歴史を紡ぐ鶴岡シルク」をテーマとした。
ファッションショーは午後1時半と同3時の2回に分けて行われた。レッドカーペットが敷かれた蚕室に軽快な音楽が響き、照明が照らす中、純白のウエディングドレスやカラフルなカクテルドレスに身を包んだ生徒たちが次々と登場。ランウェイでポーズを決めると会場はカメラのフラッシュや拍手に包まれていた。
プロジェクトリーダーの井上桜和(さわ)さん(17)=3年=は「歴史ある蚕室でのファッションショーは貴重な体験だった。ランウェイを歩く時は緊張したが、たくさんの人がドレスを見てくれてうれしかった。少しでも多くの人にシルクの良さが伝われば」と話していた。
この日はファッションショーのほか、松ケ岡本陣で食物系を選択している生徒たちが郷土料理の振る舞いを、保育系の生徒たちが繭玉クラフト体験などを行った。