2023年(令和5年) 10月13日(金)付紙面より
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酒田市の東北公益文科大学(神田直弥学長)で11日、今年夏から秋にかけてアイルランド・コーク大学(UCC)、モンゴル日本人材開発センターで語学留学やインターンシップ(就業体験)を繰り広げた学生による報告会が開かれ、留学を希望する学生らが体験者の話に耳を傾けた。
自らの経験を基に新田嘉一公益大理事長(平田牧場グループ会長)は「幸せな人生を送るため、大学生活の4年間で一度は必ず海外留学を経験し、外国の文化や生活に触れてほしい」と常に語り、学生の海外留学を奨励、公益大では他に類を見ない充実した支援制度を用意している。
公益大国際教養コースは海外留学への参加、TOEIC(国際コミュニケーション英語能力テスト)での一定レベルのスコア取得が必須。コロナ禍を受けて20年度以降、オンライン留学を実施してきたが、世界各国で行動制限が撤廃されたことから順次、現地派遣を再開している。
これまでオンライン留学だったUCCへの派遣は3年ぶりで、3年生の男女学生4人が体験。一方、モンゴル・ウランバートル市にある国際協力機構(JICA)機関の一つ「モンゴル日本人材開発センター」でのインターンシップには4年生の女子学生2人が挑んだ。
このうち8月18日から約3週間にわたってUCCに出向いた3年生4人は冒頭、「滞在中は全てホームステイ。週末を利用して観光を楽しんだ」と。ライティング、スピーキング、リーディング、リスニングを偏りなく学ぶことができたという授業について「グループワークが多く、他の国から来た人との交流、英会話の経験を積めた」と述べた上で、「沈黙が最も駄目。拙い英語でも会話を続けることが何より大事」とアドバイスした。聴講した学生たちは今後に備え、真剣な表情で聴き入っていた。