2023年(令和5年) 10月26日(木)付紙面より
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アートを通し地域の魅力を再発見する芸術祭「庄内 風と土の美術館―ART&MARCHE」が21、22の両日、酒田市の鳥海高原家族旅行村で開かれ、県内外のアーティストが大自然を生かした芸術作品を展示。ワークショップ、クラフト作品の展示即売も行われ、多くの家族連れやアート好きでにぎわった。
同市八幡地域などの地元有志で組織する実行委員会(阿部昭委員長)が主催。庄内の自然とアートを融合し、地域の活性化につなげようと「屋外美術館」を初めて企画した。
県内外のアーティスト24団体・個人が参加。普段キャンプ用宿泊施設として使用されるツリーハウスでは、1棟1アーティストによるデジタルアートや陶芸、ペインティングなどを展示。集合型ケビンのホビーハウスでは、空間全体を芸術作品として見せるインスタレーション作品などが並んだ。
初日の21日はあいにくの雨模様で、一部を屋内に変更。管理棟内でクラフト作品展示即売、レストランで音楽イベントなどが行われた。ツリーハウス内全体に映し出されるプロジェクションマッピングや、白色と銀色の布を交互に使ったテキスタイルのインスタレーションなど、個性あふれるアートが来場者らを魅了していた。
阿部委員長は「地域に根差したアート展に発展させ、地元のにぎわい創出につなげていきたい」と。父親と2人で訪れ、ワークショップに参加した同市船場町一丁目、荒木和真君(6)は「写真に好きな絵を描くのが楽しい。ツリーハウスの中を見に行くのも面白かった。本物そっくりの犬の陶芸がすごい迫力だった」と話した。