2023年(令和5年) 10月26日(木)付紙面より
ツイート
先月に観光庁「登録観光地域づくり法人(登録DMO)」となった一般財団法人・酒田DMO(荒井朋之理事長)による台湾・台中市での観光プロモーション活動が、22日まで10日間の日程で行われた。酒田市の観光PRを担う「さかた観光交流マイスター」の酒田舞娘(まいこ)が同行し現地の旅行展示会場や高校、スーパーで舞を披露、インバウンド誘致に向けて広く酒田をアピールした。
酒田DMOは市内の観光関連団体・観光事業者と連携体制を構築し観光ニーズに対応するとともに、新たな観光誘客の推進による地域経済の循環に取り組む組織。昨年6月の設立以来、観光動向調査、観光客の特性など収集したデータに基づく観光コンテンツの構築、観光プロモーションの実施、情報発信といった事業を展開し、先月26日付で登録DMOとなった。
今回の活動は、訪日外国人の増加が見込まれる中、台湾の中でも特に台中をターゲットとしていち早く活動を展開することでより大勢の誘致を図ろうと企画。安川智之副市長、荒井理事長はじめ酒田DMO職員、地方(じかた)の小鈴姐さんと酒田舞娘たち一行は13―16日、台中国際展覧館で行われた「台中国際旅行展示会」に「酒田ブース」を設置して観光パンフレットなどを配布した。
酒田DMOによると、4日間計約25万人が来場する盛況ぶりで、初日のオープニングイベントでは日本代表として酒田舞娘が華やかな舞を披露したほか、安川副市長が「ご当地ラーメン日本一」に輝いた「酒田のラーメン」を含め広く「酒田」をアピール。期間中はこのほか、現地の旅行業協会との関係構築を図ったり、酒田へのツアー商品造成を依頼するなどした。
17日以降は台中市政府観光旅游局、旅行エージェントと共に、員林高級中学、長億高級中学(いずれも16―18歳が集う日本でいう高校相当)など現地の学校を訪問し、酒田を巡るツアーを荒井理事長らが積極的にセールス、「修学旅行などでぜひ活用して」と呼び掛けたほか、日系高級スーパー「裕毛屋」での「みちのく物産展」にも出展、酒田舞娘による演舞披露、記念撮影会も行われた。
荒井理事長によると、これまでの招致活動が実を結び今年12月、長億高中の生徒と教職員が修学旅行で酒田を訪問する予定になっているという。