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2023年(令和5年) 10月27日(金)付紙面より

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羽越本線高速化シンポジウム300人集う 利便性向上実現アピールや提言

 羽越本線高速化シンポジウムが24日、鶴岡市の東京第一ホテル鶴岡で開かれた。「羽越本線の利用拡大への挑戦」をテーマに基調講演や沿線3地区の代表者による意見発表を通じて、環境への負荷低減や地域の魅力発信による鉄道利用の促進を訴え、新潟―庄内―秋田を結ぶ羽越本線の利便性向上に向けたさらなる高速化と羽越新幹線整備の実現をアピールした。

 高速化実現に向けた運動を展開している県庄内地区羽越新幹線整備実現同盟会(会長・皆川治鶴岡市長)が、新潟、秋田両地区同盟会と連携して開催した。実現には沿線地域の魅力づくりと連携が不可欠として2002年度から毎年、各地区持ち回りで開いており、利用促進を図ることで羽越本線の機能向上につなげ、将来的な新幹線整備を目指すもの。この日のシンポジウムには地元庄内地域をはじめ新潟、秋田両県の沿線自治体の関係者ら約300人が参加した。

 東北公益文科大の神田直弥学長が「気候変動と公共交通」と題して基調講演した。交通心理学などが専門の神田学長は、地球温暖化抑制に向けた二酸化炭素排出量の削減など脱炭素化のカーボンニュートラルの実現には、計画的行動理論によるアプローチが必要と説明。「環境負荷など車利用のデメリットを伝え、目標を設定すると人々の行動改善につながる」と指摘し、格安で鉄道などの公共交通機関を乗り放題としている海外の事例などを紹介。各地域の実情や目的に応じて複数の交通手段をつなぎ、マイカー利用に代わる手段として多様な選択肢を提供することで、移動すること自体の価値を高めるまちづくりデザインの必要性を提言した。

 引き続き全日本空輸(ANA)客室乗務員で庄内ブルーアンバサダーの坂本里帆さん、道の駅岩城(秋田県由利本荘市)を運営する秋田ノーザンハピネッツの須山勇取締役、新潟県胎内市で地ビールを製造・販売する新潟ビール醸造の浅野重幸代表取締役が意見発表。食や自然など沿線地域の魅力の再発見による情報発信の強化、地域と連携した交流・関係人口の増加などそれぞれの取り組みを紹介し、3地区連携による羽越本線の利用拡大を訴えた。

羽越本線高速化実現に向け利用拡大をテーマに開かれたシンポジウム
羽越本線高速化実現に向け利用拡大をテーマに開かれたシンポジウム

神田直弥学長
神田直弥学長



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