2023年(令和5年) 10月29日(日)付紙面より
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鶴岡市立加茂水族館・魚匠ダイニング沖海月(須田剛史料理長)は市の魚・クロダイをふんだんに使った「黒鯛御膳」の提供を11月1日から始める。
江戸時代、庄内藩では心身の鍛錬のため磯釣りを“釣道”として藩士に奨励していた。中でもクロダイ釣りは“勝負”とも称され、現代まで地元釣り人に親しまれ続けてきた。
「黒鯛御膳」は、地元産クロダイをPRするとともに磯釣りの食文化を多くの人に知ってもらおうと2020年に須田料理長が考案。旬のこの時期に毎年提供している。
今年の御膳は▽クロダイ・マダイ・ボラの3種お造り▽みそ漬けの焼き物▽あら汁▽煮こごり―など8品。ラムサール条約登録湿地「大山下池」産レンコンのきんぴら、庄内柿のデザートも添えた。
須田料理長は「庄内の歴史・食文化を後世につないでいけるようPRしていきたい。この地ならではの旬の食材のおいしさを堪能してもらえれば」と話していた。
黒鯛御膳は2000円(税込み)。前日までの予約が必要。提供は12月31日までの予定。