2023年(令和5年) 10月29日(日)付紙面より
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鶴岡工業高等専門学校(太田道也校長)の創立60周年記念式典が27日、同校で行われた。記念植樹で「友情」の花言葉を持つヤマボウシの苗木が植えられ、学生代表が「60年の伝統を引き継ぎ、友情を大切にしながら高い志を持った技術者、研究者を目指していく」と誓った。
式典は同校構内の8号館南側で行われ、太田校長など学校関係者や生徒代表、来賓など30人余りが出席。式辞で太田校長が「『自学自習』『理魂工才』の校訓のもと、本校はこれまで8000人に上る優秀な技術者を輩出してきた。新たな時代に向けて発想の柔軟性と創造力、主体性と国際感覚を持った技術者育成を直近のビジョンとしている。本日植樹するヤマボウシの花言葉は『友情』。学生が社会人となっても多くの人と友情を育むことに期待する」と述べた。
国立高等専門学校機構の谷口功理事長など来賓5人がそれぞれ祝辞を述べた後、植樹の儀が行われ関係者が苗木の根元にシャベルで土をかけ、鶴岡高専のさらなる発展を願った。このほか同窓会の峰友会(飯島政雄会長)による公用車贈呈式も行われ、飯島会長が太田校長にレプリカキーを手渡した。
式典の最後に学生を代表して藤井聖大さん(19)=創造工学科4年=が「先輩と後輩、先生方、地域の人々に支えられながら私たちは毎日を過ごせている。これからも校訓のもと理知と技術を学び、社会で活躍できるような高い向上心を持ち続け勉学に励んでいく」とあいさつした。
式典後、来賓と学生代表による懇談会が開かれ、教育や学校生活、進路、学習環境などについて意見を交換した。また、記念講演も行われ谷口理事長が講師となって全国の高専の現状や今後の在り方などを語った。