2023年(令和5年) 11月1日(水)付紙面より
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鶴岡市田麦俣にある国土交通省酒田河川国道事務所中台除雪ステーションで27日、国道112号月山道路の除雪車出動式が行われ、冬道への備えが始まった。
全国でも有数の山岳豪雪地帯を通る月山道路(延長約30キロ)を管理する酒田、山形の両河川国道事務所は、上名川、中台、湯殿山、月山沢、寒河江の計5カ所に除雪ステーションを設け、月山道路を含む112号約80キロ区間で除雪作業に当たっている。今シーズンもグレーダ、ロータリー除雪車、ドーザーなど計51台を配備し、オペレーター95人による24時間体制で降雪に備える。
この日は両事務所や鶴岡市、西川町、施工業者などの関係者約70人が出席。初めに安全祈願祭を行い、神事で今季の除雪作業の安全を祈願。続いて行われた出動式では、国交省東北地方整備局の木村康博道路部長が「オペレーターの皆さんから長年培った高度な技術を発揮していただき、安全で安心な交通確保に向け確実な除雪をお願いしたい」とあいさつした。
除雪作業に長年従事し交通確保に貢献したオペレーター9人を功労者として両事務所長が表彰。施工業者代表で本間建設(鶴岡市山五十川)の本間新之亟(しんのじょう)社長が「全国の模範となるようにする」と安全の誓いを述べた。引き続きオペレーターたちが6台の除雪車両に乗り込み、月山道路をデモンストレーション走行した。過去3年間で最も早い月山道路の初雪日は2020年11月4日だった。