2023年(令和5年) 11月2日(木)付紙面より
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鶴岡市の加茂水産高校(齋藤祐一校長、生徒63人)の伝統行事・水納めが1日、同校裏の加茂レインボービーチで行われた。海での学びを無事に終えた生徒たちが感謝の気持ちを込め、秋の海に飛び込んだ。
5月の水開きとともに、開校以来70年以上続く伝統行事。実習や行事で活用する海への感謝と、来年も安全に活動できるよう願いを込めて実施している。
漁業実習中の生徒などを除く45人が参加。この日は風があるものの、午前9時現在で気温19・1度、水温は18度前後と、例年よりやや高い絶好のコンディションとなった。周辺で保護者や地元住民が見守る中、整列した生徒たちは「ワッショイ、ワッショイ」と恒例の準備運動で体を温め海に入った。
生徒たちは歓声を上げながら水を掛け合ったり、海中に潜ったりしながら約50メートルを泳いだ。小野寺拓哉さん(18)=海洋技術科3年=は「日差しもあって水温は思ったより低くなかった。3年間でいろいろ学んだが、やはり実習航海が一番思い出深い。いろいろトラブルがあったけど楽しかった」と振り返っていた。