2023年(令和5年) 11月3日(金)付紙面より
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地吹雪からドライバーの視界や歩行者の安全を守る「防雪柵」の設置作業が1日、酒田市内で始まり、道行くドライバーらに雪の季節到来間近を告げている。
防雪柵は、強い季節風で横殴りに吹き付ける地吹雪を抑えるもので、庄内地域では道路を管理する国土交通省や県、各市町が、11月上旬から翌年春まで設置している。
1日に作業が行われたのは、国土交通省酒田河川国道事務所が管轄する同市吉田新田の国道7号沿い。同事務所の作業委託を受けた業者の作業員7人が出て、約700メートル区間で作業。ユニック車のクレーンを使って支柱を引き上げ、支柱の間に「羽根」と呼ばれる板を一枚一枚固定するなど確認しながら作業を進めていた。現場を監督した同事務所酒田国道維持出張所の児玉仁志所長は「防雪柵設置箇所は地吹雪の強い場所。特に昨年長時間通行止めとなった広野地区は注意して走行してほしい。ドライバーは早めに冬タイヤを装着し、除雪車を見かけたら車間距離をしっかり取って無理な追い越しをしないでほしい」と注意を呼び掛けた。
同事務所管内では12月上旬ごろまで設置作業が行われる。