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2023年(令和5年) 11月3日(金)付紙面より

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交流スペース「屋外テラス」庄内平野眺望 新大山コミセン完成・開所祝う

 鶴岡市が改築工事を進めていた新しい大山コミュニティセンターが完成し、1日、同センターで開所式が行われた。旧コミセンの老朽化に伴い同じ敷地内の東側に整備し、同日から新コミセンで業務を開始した。

 旧コミセンの鉄筋コンクリート造り2階建ての施設は、旧鶴岡市のコミセンの第1号として1976(昭和51)年に開設された。建築後40年以上経過して老朽化したことに加え、市内で震度6弱を観測した2019年6月の山形県沖地震で施設の一部に影響が出たこともあり、地元自治会などが早期改築を要望していた。

 新コミセンは、鉄筋コンクリート造り(一部鉄骨鉄筋コンクリート造り)平屋建て、床面積1353平方メートル。事務室、軽スポーツもできるステージ付き大ホール、交流スペース、和室、会議室、研修室、調理室、防災資機材庫などを備える。大山コミセンは、大山自治会が市の行政連絡業務委託を受け、住民票の写しなどの申請窓口も担っており、玄関から直接出入りできるように動線を考慮するとともに、広めの待合スペースを設けた。

 交流スペース設置も新コミセンの特徴で、地域の歴史を伝える資料展示コーナーや、絵本なども配置したキッズスペース、屋外にテラスとなるウッドデッキも備えた。眼前に庄内平野の水田風景が広がり、出羽富士・鳥海山も遠望できる見晴らしが魅力で、地域の住民だけでなく、観光客など大山地区以外からの来訪者も自由に使えるスペースとして活用していく。今後予定する旧コミセンの解体や外構工事を除いた改築事業費は8億3516万円。

 開所式には地元住民ら約70人が出席。皆川治市長が「江戸時代に天領だった大山地域は自治意識が高く、多くの住民活動が行われている。歴史、文化、観光資源にも恵まれている。新たな拠点を大いに活用し、さらに地域活動や他地域との交流が活発になることを祈念する」とあいさつ。来賓の櫻井修治大山自治会長は「皆さんと協力し、多くの人に愛されるコミセンを目指す」と述べ、テープカットで新コミセンの完成と開所を祝った。

新大山コミセンの開所を祝いテープカット
新大山コミセンの開所を祝いテープカット

交流スペースの屋外に設けられたウッドデッキ
交流スペースの屋外に設けられたウッドデッキ



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