2023年(令和5年) 11月4日(土)付紙面より
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上林鉄工所(酒田市松美町、上林直樹社長)は1日、寄付型私募債の発行を通じて同市の県立酒田特別支援学校(五十嵐仁校長、幼児・児童・生徒97人)に大漁旗2本(20万円相当)を寄贈した。
きらやか銀行(山形市旅籠町三丁目、川越浩司頭取)の「きらやかじもと応援私募債」を活用した寄贈。上林鉄工所は今年4月25日付で、より強固な財務基盤を確立するための成長資金として3000万円の私募債を発行し、全額を同行が引き受けた。
同社は1956年、同市の大浜工場地帯各工場の修理工場として初代社長の故・上林勝見氏が北新町で創業、翌年に法人化。光ケ丘二丁目を経て73年に松美町に移転した。機械部門、製缶部門と事業を拡大、特に粉体(セメント、石こう、石炭など)の貯蔵、輸送設備関連機器などを設計から製作、運搬、据え付け、メンテナンスまで一貫した作業を行い、東北はもとより、関東・関西方面まで施工範囲が広がっている。
上林社長は2013年3月から同校教育後援会長を務めており、そうした縁もあって今回の寄贈となった。贈られた大漁旗は支柱部分を除き縦130センチ横180センチの大きさ。これまで同校では学校行事の際、飾り付けのため他団体から大漁旗を借りていたという。
この日の贈呈式は上林社長と同行酒田支店の瀬野泰弘支店長らが同校を訪問。上林社長が「大漁旗を使って行事や活動などに一生懸命頑張ってほしい」とあいさつ。上林社長がいずれも高等部2年の代表生徒・渋谷栞菜(かんな)さん(16)と佐藤優菜(ゆうな)さん(17)に大漁旗を手渡し、生徒たちは「大切に使わせてもらいます」、五十嵐校長は「地域に開かれた学校づくりのために文化祭や運動会のほか、バザーなど校外に出る活動でも活用していきたい」とそれぞれお礼を述べた。