2023年(令和5年) 11月4日(土)付紙面より
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第75回荘内書道展覧会が3日、鶴岡市の鶴岡アートフォーラムで始まった。1000点近い子どもたちの力作が並び、親子など大勢の来場者でにぎわった。
書道教育の普及と振興を図ろうと、鶴岡書道会(山本良伸会長)が毎年この時期に開いている。今回は鶴岡田川地区の幼児、小中高生約800人が出品。同会で審査し、最高賞の鶴岡書道会賞はじめ特別賞約160点、特選、金賞、銀賞の各賞を選んだ。
幼児―中学生は学年ごと決まった題材で元気いっぱい筆を走らせ、高校生は古典の臨書など見事な筆遣いで書の魅力を伝えている。祝日となった初日の3日は多くの家族連れが訪れ、わが子と作品をともにスマートフォンのカメラに収めていた。
親子で訪れた朝暘一小4年の永井美音さん(10)は「毎年出品している。家族みんなで見に来られて良かった」と話した。
展示は5日(日)まで。時間は午前10時―午後5時。入場無料。
「論語書道展」が3日、鶴岡市中央公民館で始まった。小中学生が出品した作品591点を展示している。
「庄内論語」を通じて子どもの育成を図ろうと致道館文化振興会議(橋本政之会長、会員231人)が市教育委員会と致道博物館、鶴岡書道会、鶴岡信用金庫学事体育振興基金の協力を得て開いている。今年で26回目。今回は小学校21校、中学校10校の児童・生徒から応募があった。全作品を鶴岡書道会のメンバーが審査し特別賞11点、金賞52点、銀賞81点、銅賞98点を選んだ。
題材は、一生懸命勉学に励むことによって人間の進むべき道が身に付く、という「学以致其道」や、学問には学ぶことと考えることの二つが必要だ、という教えの「学而不思則罔」など。いずれの作品も子どもらしく一字一字元気よく筆を走らせている。展示は6日(月)まで。時間は午前9時半から午後4時。入場は無料。
入賞作品の表彰式は5日(日)午後1時半から同公民館で行われる。