2023年(令和5年) 11月10日(金)付紙面より
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鶴岡第二中学校出身で、現在は福島県郡山市の高校に通う石川芽衣さん(1年)が、今月5日に行われた「第3回国際声楽コンクール東京2023」本選に出場し、初挑戦で3位に輝いた。
石川さんは小学校の時にミュージカル、中学生では合唱部の部長として活躍。音楽科のある高校で学びたいと思い、中学3年の時に鶴岡市の声楽家でピアノ教室も主宰する鈴木美智子さんの下で声楽を習い始め、今春、郡山女子大附属高音楽科に入学。親元を離れて寮生活をしながら、月に1度鈴木さんのレッスンも続けている。8月に行われた鈴木門下生によるコンサートにも出演し、清らかな歌声を披露した。
石川さんは、声楽を学んで2年目となる今年、コンクールに挑戦しようと決意。地区予選、東日本准本選を勝ち抜き、本選では「重唱、アンサンブル、高校1・2年生」部門に出演、イタリア歌曲『あなたの愛を捨てることは』を歌い、見事3位に入賞した。「体調管理やメンタル面を自分でコントロールすることが大変だった。勝ち進む中で正確なイタリア語の発音、曲想をとらえた表現が課題として明確になった。本選では曲も変わり、楽譜を忠実に再現するため読み込んだり歌詞の意味から自分なりの解釈も加え曲に入り込むことを練習に取り入れた」と経緯を説明。「初めてのコンクールでこのような賞を頂けて大変うれしい。熱くご指導してくださった鈴木先生に感謝の気持ちでいっぱい」と喜びを語った。
指導した鈴木さんは「とても真面目な生徒さん。声楽が盛んな郡山の高校に通ってからはますます声に響きが出て、テクニックにも磨きがかかった。これからが楽しみ」と絶賛。「皆さんにかわいがられる歌姫に成長してくれるだろう」と期待を寄せた。
23日荘銀タクト 入賞曲目を披露
石川さんは23日(木)に荘銀タクト鶴岡で行われる「バウムクーヘンコンサート」にも出演し、入賞した曲目を披露。「聴きにきていただけるとうれしい」と話している。