2024年11月27日 水曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2023年(令和5年) 11月10日(金)付紙面より

ツイート

酒田市・鶴岡市県内初の取り組み 広域で事業承継支援 東北モデル地域選定

 経営者の高齢化、後継者不足などによって惜しまれながら廃業を余儀なくされる中小企業の事業承継を支援しようと、東北経済産業局と中小企業基盤整備機構東北本部は本年度、「自治体関与型中小企業事業承継支援モデルの構築・展開事業」を実施。市町村が関わる必要性や役割を探るのが目的で今回、モデルとして東北地域全体で6市町を選定。このうち酒田市は鶴岡市と共に広域連携で承継支援事業に取り組む。支援に向けた広域による取り組みは県内初。

 7日に開かれた定例会見で矢口明子市長が明らかにした。

 東北地域は他地域に比べ、経営者の高齢化、後継者不足が深刻な状況。東北経産局と中小機構東北は、日本経済を支える中小企業の雇用を確保するとともに、技術喪失防止の観点から円滑な事業承継を喫緊の課題と捉え、より経営者に身近な存在の市町村に支援体制を構築してもらおうと、同事業を開始。酒田、鶴岡両市を含め選定した東北6市町からそれぞれ支援策を企画・実行してもらい、そのノウハウを蓄積して東北地域全域に広げていく。

 両市が連携して取り組む支援策は、▽実態把握に向けた商工会議所や商工会の会員など域内約5500事業所を対象にした事業承継アンケートの実施▽2代目以降の後継者候補のコミュニティーづくり、経験談のシェアを目的にした事業承継セミナーの開催▽アンケート調査で把握した「事業を譲り渡したい側」と、「域内外で事業を譲り受けたい側」をオープンネーム(社名公表)でマッチングする、第三者承継支援イベントの開催―で、アンケート調査は既に始まっており、12月まで実施する。これを元に域内マッチングイベントは来年1月、域外は同2月に開催する予定。

 取り組みの中心となる酒田市産業振興まちづくりセンター「サンロク」の所長を務める安川智之副市長は、会見で「事業承継にはさまざまな形がある。まずは2代目に決まっている人がいかに引き継ぐべきか、先輩経営者から聞いたり、仲間同士で話し合うコミュニティーを構築する」と。さらに「マッチングする場合、匿名では経営者、財務状況が不明。経営者相互の相性も大切になってくる。オープンネームでのマッチングはこれまで難しいとされてきたが、近年は全国的にも増えてきている。それを庄内地方でも実施したい」と述べた。



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field