2023年(令和5年) 11月12日(日)付紙面より
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鶴岡市と姉妹都市盟約を結ぶ米国ニュージャージー州ニューブランズウィック(NB)市のマイケル・タブリン国際交流課長ら7人の訪問団が来鶴し10日、皆川治市長を表敬訪問した。コロナ禍の影響で中断している両市の中学生の相互派遣交流の再開など、友好交流のさらなる進展を確認し合った。
訪問団一行は鶴岡との交流担当となっているタブリン課長のほか、NB市にあるラトガース大図書館学芸員のフェルナンダ・ペロンNB姉妹都市委員会会長、同大ビジネススクール広報担当者、レストラン経営者ら。9日に来鶴し、松ケ岡開墾場などを見学。10日は致道博物館を見学し、そば打ちや絵ろうそくの絵付けを体験した後、市役所を訪れた。
皆川市長は「食や文化、歴史など鶴岡の魅力を感じていただければ」と歓迎し、「(コロナ禍前の)2019年に互いに6人ずつの中学生を派遣し合った。中学生同士の交流とともに、大人の交流もぜひ再開したい。ジェームズ・ケイヒル市長にもよろしく伝えてください」と述べ、タブリン課長は「私たちも姉妹都市の絆をさらに強くして深めたいと考えている。こちらこそよろしくお願いします」と応じた。
一行は12日まで滞在し、鶴岡・NB友好協会(佐藤公力会長)による加茂水族館での歓迎交流会、市主催の出羽三山神社斎館での歓迎レセプションに出席。大日坊の即身仏拝観、山伏修行体験、同神社参拝など精進料理や精神文化などにも触れる。
両市は、元庄内藩士・高木三郎がNB市にあるラトガース大で学んだことを縁に1960(昭和35)年に姉妹都市盟約を締結。コロナ禍で迎えた盟約60周年の2020年には、鶴岡・NB友好協会が友好の応援ソングを制作するなどインターネットを活用して民間レベルで音楽、芸術分野の交流を展開。こうした活動が高く評価され、同協会は20年度自治体国際交流表彰(総務大臣表彰)を受賞した。