2023年(令和5年) 11月14日(火)付紙面より
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「第2回鶴岡ごはん日本一決勝大会」が12日、鶴岡市の藤島体育館で行われた。一般審査員約100人の食味投票の結果、最優秀賞には47票を集めた青木博則さん(31)=南陽市=が輝いた。優秀賞には36票の加藤翼さん(35)=鶴岡市、優良賞には32票の齋藤学さん(44)=三川町=が入った。
就農10年以下の若手農家を奨励し、全国を代表する米どころ「鶴岡」をアピールしようと「鶴岡ごはん日本一実行委員会」(齋藤久実行委員長)が昨年初めて企画した。今年は鶴岡市をはじめ南陽市や米沢市の内陸から稲作農家34人がエントリー。先月下旬の分析機器による食味測定(水分、食味スコア、タンパク、アミロースなど)を経て8人が最終審査に残った。
決勝大会では8人が自慢の新米を出品。同じ基準の中で炊いて、会場に集まった老若男女の一般審査員が「一番おいしい」と思ったご飯に投票した。その結果、「ミルキークイーン」を出品した青木さんが最優秀賞にとなり齋藤実行委員長から表彰状と新車の軽トラックがプレゼントされた。
東京農大を卒業し実家で稲作づくりをして今年9年目の青木さんは「置賜を中心に栽培されているミルキークイーンは粘りが強くて冷めてもおいしいのが特徴。先輩農家の指導を受けてここまでこれたことに感謝したい。今後も農家の一人としておいしい山形の米を広める努力をしていきたい」と喜びを語った。