2025年3月15日 土曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2023年(令和5年) 11月16日(木)付紙面より

ツイート

世界の人々が旅する目的地に ガストロノミーツーリズムサミット 食と観光鶴岡らしさ考察

 食の多様性を生かした旅行者の受け入れ拡大を探る「鶴岡ガストロノミーツーリズムサミット」が14日、鶴岡市の東京第一ホテル鶴岡で開かれた。地元のアル・ケッチァーノ・オーナーシェフの奥田政行さんと、世界的に活躍するシェフの杉浦仁志さん、ガストロノミーツーリズムが専門で平安女学院大国際観光学部教授の尾家建生さんが、講演とパネルディスカッションを通して「鶴岡らしいガストロノミーツーリズム」について語り合った。

 鶴岡市が国内初のユネスコ食文化創造都市に加盟認定され、来年10周年を迎える。次のステップに向け、食と観光を結び付けた取り組みへのヒントを得る機会にしようと、DEGAM鶴岡ツーリズムビューローが主催し、食文化や観光に関わる関係者や生産者、料理人ら約90人が参加した。

 杉浦さんはビーガン(完全菜食主義者)料理の第一人者として世界が注目するシェフ。基調講演で「出羽三山の精進料理は日本を代表するビーガン料理であり、鶴岡は日本のガストロノミーツーリズムの聖地。さらに発展するためビーガンを含むベジタリアンの世界基準を理解し、総合的な共創の中で強みを発信し、広める。世界が注目する都市になってほしい」と提言した。

 3人による意見交換で尾家さんは「さまざまな立場の関係者が互いに連携して共創することが求められる。好きな時に好きな場所を訪れる『フードトレイル』のような外から人を引き付ける工夫が必要だ」、奥田さんは「私の経験から、食材の豊かさでは鶴岡は世界一で、世界から訪れる素材と豊富な文化財などの資源がそろっている。ユネスコ食文化創造都市の認定で、鶴岡は希望のある街に変わった。食を目的に世界の人々が旅をする目的地にしていきたい」と語った。

鶴岡らしいガストロノミーツーリズムについて語り合った左から奥田さん、尾家さん、杉浦さん
鶴岡らしいガストロノミーツーリズムについて語り合った左から奥田さん、尾家さん、杉浦さん



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field