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2023年(令和5年) 11月17日(金)付紙面より

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女性映画カメラマン 第一人者・芦澤さん まちキネでトークショー

上映中の「スイート・マイホーム」と先行上映「春画先生」撮影時の工夫や監督とのやりとり披露

 女性映画カメラマンの第一人者として活躍する芦澤明子さんを迎えたトークショーが12日、鶴岡まちなかキネマで行われた。

 芦澤さんは1951年東京生まれ。『南極料理人』『わが母の記』や、鶴岡市でもロケが行われた『レジェンド&バタフライ』など数多くの作品に携わってきた。日本アカデミー賞、芸術選奨文部科学大臣賞など受賞、2018年には紫綬褒章を受章した。トークショーは、同館で上映中の『スイート・マイホーム』と、この日のために先行上映した『春画先生』の鑑賞後に行った。

 俳優の斎藤工さんが「齊藤工」名義で監督したホラー・サスペンス『スイート―』の回では、齊藤監督からオファーを受けた経緯を問われ、「工さんのお父さんが教育映画のプロデューサーで、経費を節約するために小学生だった工さんを起用したのが出会い。2007年に主演した映画で再会し、感慨深かった。監督としては長編が初めてなので、LINEで相談を受けたりした。観念的な監督のイメージを具体的なものにして提示したり、画像で雰囲気をつくることに腐心した」と話し、ストーリーの進展とともに俳優の顔色をメークや照明を変えて撮影した工夫なども語った。

 また、タラをまるごと1匹料理するシーンでは「台本には魚料理としか書いておらず、ロケ地の仙台のスタッフが用意したが、私も俳優もびっくりした。東北では当たり前のこと?」と逆に質問したり、終盤で登場する部屋のセットを、齊藤監督が魚の内臓の輪切りのようにしてほしいと指示したことに「監督は精神的に変態ですね」と話すなどして笑わせた。

 さらに、機材やフィルムについて語るのは「2時間ぐらい必要」としながら、「まちキネの映写機は特上のクリスティー社製。32ミリ映写機もあるが、東京でも置いているのは2館ほど。いい映画環境にあることを誇ってほしい」と絶賛していた。

女性映画カメラマンの第一人者、芦澤さんがトーク
女性映画カメラマンの第一人者、芦澤さんがトーク



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